我が国の製靴業の地域発展

2003年に我が国は各種類の靴を70億足近く生産し、全世界の靴類生産総量の50%以上を占め、2006年に全世界は148億足余りの完成品靴を製造し、その中に我が国の靴製造企業の生産量は100億足を突破し、世界の年間生産量の68%のシェアを占め、生産シェアの絶えずの向上は我が国がすでに世界の靴製品の重要な製造基地になったことを説明した。我が国の靴製造業の国際的地位の向上に伴い、過去の受注製造から世界ブランドの創出に転換し、過去の製品定価権のないものから定価権と国際貿易主導権が自分の手に握られたものへの移行、中国の靴製造企業の「中国製造」から「中国創造」への転換は対外依存からの脱却、自主研究開発、世界ブランドを創出することは、我が国の靴業の持続可能な発展のために必要な道であり、必然的な選択でもある。現在、中国の靴製造企業の前に置かれている問題は、どのようにしてわが国の靴製品の国際競争力を高め、自分の製品ブランドを打ち出すのかということだ。生産コストの削減と地方産業集積戦略の向上は我が国の製靴業の競争力を高める有効な方法の一つである。世界の製靴業地域の移転を見ると、1970年代、世界の製靴業基地は欧米先進国からアジアの日本、韓国、香港などの国と地域に移転し、その後、中国大陸、インドネシア、ベトナム、インドなどに徐々に移転した。90年代になると、広東省など東南沿海地域が中国大陸の主要基地となり、この傾向は21世紀初頭まで続いた。2006年、我が国の製靴企業の生産量は世界生産量の68%を占め、珠江デルタ経済区内にある広東省東莞市の年間完成品靴の購入量は世界の60%を占めた。製靴業は典型的な労働集約型業界であるため、世界の製靴産業の移転を通じて、製靴業はすでに労働力コストの高い国や地域から労働力コストの低い地域に移転している。そのため、東南沿海地区の経済の急速な発展と労働力コストの年々の上昇に伴い、国内の靴製造業界は東南沿海から西部地区に移転する傾向が現れた。国内の靴産業の生産能力移転の傾向は3年前に現れ、昨年1年だけで300社以上の沿海製靴工場が成都に定住した。成都は「中国婦人靴の都」と呼ばれているが、成都、重慶両地の各種靴製品はまだ完全に規模を形成していないため、「東靴西移」の傾向の下で、我が国の靴製造企業は引き続き産業集積化を高め、産業の地域集中度をさらに拡大しなければならない。そうしてこそ、企業間で生産資料、公共サービス、地域ブランドを共有し、協力を通じて集団効率を高め、協力の中で革新を促進し、我が国の製靴業の健全で急速な発展を保証し、世界的な地位と製品競争力を高めることができる。